はじめに
授業準備や提出物の管理、会議案のチェック、行事の準備など、先生の仕事はとにかく膨大。
そんな中で「タブレットをどう活用するか」は、働き方を大きく左右するポイントだと思います。
iPadが自治体や学校から支給されている先生はまだしも、多くの先生方がiPadを学校で使ってみようとするならば自前で用意している場合が多いはず…
私は iPad Air 第4世代 を4年以上使っています。主にGoodNotesで指導案を添削したり、板書計画をまとめたり、Googleアプリで提出物を管理したり。
導入してから数日は慣れることに時間がかかったり、どんなアプリを入れると効率的なのか試行錯誤したりと、自ら勉強する時間がかかりました。
しかし今となっては、これがなければ毎日の仕事がもっと大変になっていたと思います。
では、今から新しくiPadを選ぶならどのモデルがベストなのでしょうか?
新規採用で頑張りたいと思っている方や現在も教員だけどこれからiPadを導入して効率化を図りたいと思っている方はたくさんいるはずです。
今回は5年以上iPadを使って校務の効率化を図ってきた私の立場から「おすすめのiPadモデル」と「セルラーモデルを選ぶ価値」について整理してみます。
教員がiPadを選ぶポイント
- 処理性能:授業で複数アプリを同時に動かすこともあるので、ある程度のスペックは必須
ただし、Proは完全にオーバースペック!教員にはまず必要なく、価格も高い! - Apple Pencil対応:板書計画や教材づくりに必須。第2世代対応だと格段に便利
 - 画面サイズ:ノート代わりなら10インチ以上がおすすめ
 - 持ち運びやすさ:教室間の移動や出張がある先生にとって重要
 - ストレージ容量:最低128GB以上が安心。資料やPDFを保存する機会が多いため
 - 通信環境:Wi-Fiモデルかセルラーモデルかの選択(後ほど詳しく解説)
 
教員におすすめのiPadモデル
1. iPad Air(第4世代)
- おすすめ理由
何と言っても薄くて軽い!毎回授業などで持ち運ぶことを考えると、手に持つものは教科書に学校のタブレットにiPadにチョーク…少しでも薄くて軽いもののほうが便利です。
Apple Pencil第2世代対応、動作も快適。GoodNotesやPDFへの書き込みもサクサクです。 - 価格とバランス
Proほど高額ではなく、普段使いから授業準備までしっかり対応できるちょうどよい性能。 - 私の体験談
現在は第5世代が出ていますが、現在私が使用している第4世代で十分だと思います。
理由は、処理性能もよく、授業中に画面共有しても遅延が少ないことと、第5世代を購入するよりも価格を抑えて導入することができるからです。教職現場で使うならこれ一択!と言っても過言ではない製品だと思います。本当におすすめのモデルです。 
2. iPad(第10世代)
- おすすめ理由
価格を抑えながらApple Pencil対応。資料閲覧や簡単なノート作成中心ならこれで十分です。
何と言っても値段が安く、中古市場も豊富なので安価で手に入れやすいです。 - 使いどころ
「まずはiPadを授業で試してみたい」という先生にピッタリです。導入してみて、「もっと機能やスペックを充実させていきたい」という方は、売却して新しいものを購入することをおすすめします。 - 私の体験談
同僚の先生は第10世代を使っていますが、主に資料配布と授業支援アプリでの活用に使う分には全く問題なし。コストを抑えつつ導入できるのは魅力です。
ただし、書き込みやスライド編集・重いファイル操作では差を感じる可能性あります。より授業での滑らかな使い心地を味わいたい方は、上位のモデルをおすすめします。 
3. iPad mini(第6世代)
- おすすめ理由
片手で持てるコンパクトさが最大の魅力。会議のメモや授業観察での記録、出張先での情報管理に最適です。何としても軽くしたい!という方におすすめです。 - 特徴
Apple Pencil第2世代対応、最新のチップで動作も快適。iPad Airよりも小さく軽いので、「机に置いて使う」よりも「持ち歩きたい」先生向け。 - こんな使い方におすすめ
- 観察記録やチェック表を持ち歩きながら記入
- 校外学習や出張先で地図・資料をさっと確認
- 教材研究を電車やカフェで手軽に - 注意点
画面サイズが小さいため、板書計画や本格的なノート作りにはAir以上のモデルが向いています。やはり大きい画面の方が何をするにも便利です。どんな作業をするうえでも大画面の方がより効率的なのは間違いないので、おすすめではありますが、私自身は大きい画面のモデルを推します。 
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各モデルのスペックまとめ
ここまでの情報を整理した表を載せてみます。ぜひ参考にしてみてください。
| 項目 | iPad Air(第4世代) | iPad(第10世代) | iPad mini(第6世代) | 
|---|---|---|---|
| チップ / 性能 | A14 Bionic 搭載。十分な処理性能で長期利用にも対応 | A14 Bionic 搭載。日常利用や授業用アプリに十分 | A15 Bionic 搭載。小型でも高性能 | 
| 画面 / ディスプレイ | 10.9インチ Liquid Retina、ラミネート処理あり | 10.9インチ Liquid Retina IPS、非ラミネート仕様 | 8.3インチ Liquid Retina、ラミネート仕様 | 
| 重さ / サイズ | 約458 g(Wi-Fiモデル) | 約477 g(Wi-Fiモデル) | 約293 g(Wi-Fiモデル) | 
| Apple Pencil 対応 | Apple Pencil(第2世代)対応 | Apple Pencil(第1世代・USB-C充電版)対応 | Apple Pencil(第2世代)対応 | 
| ストレージ構成 | 64 GB / 256 GB | 64 GB / 256 GB | 64 GB / 256 GB | 
| 通信 / モデル | Wi-Fi / Wi-Fi+Cellular | Wi-Fi / Wi-Fi+Cellular | Wi-Fi / Wi-Fi+Cellular(eSIM対応) | 
| 主な長所(教員利用観点) | ラミネート画面で書き心地良好。指導案や板書計画に最適 | コスパ良好。Google系アプリや資料閲覧に十分 | コンパクトで持ち運び抜群。外出先での利用に便利 | 
| 主な短所 | 発売から時間が経っており最新性能ではない | 非ラミネート画面で書き心地に差がある | 画面が小さく、長時間の教材作成には不向き | 
セルラーモデルを選ぶ価値
iPadには「Wi-Fiモデル」と「Wi-Fi+セルラーモデル」があります。
多くの方は価格の安いWi-Fiモデルを選びますが、私はあえて セルラーモデル を使っています。
- テザリングの手間が省ける
以前はWi-Fiモデル+スマホのテザリングで運用していましたが、接続のたびに時間がかかり、ちょっとしたストレスに…。 - 外出先でも安心
修学旅行や校外学習の下見など、校外で地図アプリを確認するときに本当に便利。 
「校内ではWi-Fiがあるから大丈夫」と思いがちですが、校内で設定されているWi-Fiにつなぐことが禁止されていたり、パスワードは教育委員会だけが知っていてわからなかったりする場合が多いです。格安SIMで全く問題ないので、セルラーモデルを選んでおくと安心だと思います。
まとめ
- コストと性能のバランスで考えるなら iPad Air 第4世代 が最もおすすめ
 - 初めて導入するなら iPad 第10世代 でも十分活用できる
 - miniは全てをコンパクトに収めたい人向け
 - 校務においてストレスなく使いたいなら セルラーモデル が断然便利
 
先生の働き方は人それぞれですが、私自身の経験から言えるのは、「授業でも校務でもストレスなく使える1台を選ぶことが、時短や効率化に直結する」 ということです。
👉 次回は「おすすめアクセサリ編」として、Apple Pencilやケース、キーボードなどを紹介する予定です。

  
  
  
  

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