教員生活も10年が経ち、昔に比べて「なるべく定時で帰ろう」と意識するようになりました。もちろん、行事や会議などで遅くなる日はありますが、工夫しだいで仕事をスムーズに進めることは可能です。
教員だろうが、自分の時間を作りたい! 家族のために、我が子のために早く帰りたいと思うのは当然です!
私自身、本当はいろいろな人から、時短テクニックを聞きたいなと常日頃から思っています。
今日は、そんな私が実際に取り入れている「定時退勤に近づける仕事術」を3つ紹介します。
1. 無料プリントサイトをフル活用
授業や宿題用のプリント作りは、意外と時間がかかります。白紙から作ると30分、1時間とかかってしまうことも…。
そこで頼りになるのが 無料プリントサイト。
私がよく使うのはこの2つです。
- ぷりんときっず
算数・国語の基礎問題が豊富。学年別に整理されていて、すぐに使えるので「ちょっとした宿題に追加したい」ときに便利です。 - ちびむすドリル
ほとんどの教科・学年に対応。漢字や計算だけでなく、理科や社会のまとめプリントもあるので、本当に助かります。 - むげんプリント
国語と算数に特化しているプリントサイトです。算数は計算問題が中心ですが、確実に計算技能を身に着けさせたい時に便利で、よく使っています。
👉 ポイントは「全部オリジナルで作ろうとしない」ことです!
教材研究はしっかりやりますが、基礎の反復練習プリントはプロに任せてOK。浮いた時間を、授業の工夫や子どもとの対話に回すようにしています。
2. 学級経営の仕組みづくり
学級経営において「先生が全部やる」スタイルだと、どうしても時間が足りなくなります。そこで私は、最初に仕組みをつくることを大切にしています。この仕組みづくりがうまくいくかどうかで、学級での仕事量だけでなく、子どもたちの力、学級力にもつながっていきます。
例えば:
- 提出物は自己管理
提出ボックスに入れる → 当番が一覧表にチェック → 私は最終確認だけ。
「先生に出しましたか?」と聞かれることが激減します。 - 当番活動をルーティン化、1人1役の割当
黒板消し・日直日誌・配布物などを明確にかつ細かく役割分担。「自分の役割は1つ」と決めておくことで子どもたちも忘れずにその仕事をすることができ、学級全体がスムーズに回ります。
こうした仕組みは、4月や長期休み明けなどにしっかりつくっておくのがコツ。
はじめは手間ですが、一度定着すれば 「自走する学級」 になっていきます。
3. ICTをうまく取り入れる
ICTは「子どもが使うもの」と思われがちですが、先生の仕事効率化にも役立ちます。
- 授業の評価物はICTで
放課後に最も大変なのが、子どもたちの取り組みやノートを見て評価すること。1クラスならまだしも、何クラスも授業を受け持っているととても大変ですよね。職員室にノートやプリントを持っていって、見た後にまた運んで… 私はその持ち運びが辛すぎて全てICTにしてしまいました。
全てICTにすることで先生が持ち運ぶのはPC1つだけ。毎日がとても軽いです。 - 連絡はGoogle Classroomで一斉配信
学校生活で最も疑問なのが「連絡帳」です。みなさんの学校に「連絡帳を書く時間」なんて設定されてますか?普通はないと思います。
「休み時間に書いておきなさい。」や「朝のうちに書いておいてね。」など子どもの時間を奪いがちです。
私はずっとそれがかわいそうだと思うと同時に、連絡漏れをなくしたいと思い、毎日の連絡を全て配信することにしました。これなら連絡漏れすることもなく、子どもたちの休み時間の確保もできます。
また、急な連絡があっても、後から行うことができるので、とても便利ですよ。
ICTの導入は最初がちょっと大変ですが、一度仕組みができれば本当にラクになります。
おわりに
先生が遅くまで残るのが当たり前、という時代は終わりにしたいですよね。
- 無料プリントサイトを使う
- 学級経営を仕組み化する
- ICTで効率化する
こうした工夫を少しずつ取り入れるだけで、定時退勤にぐっと近づけます。
「先生も笑顔で帰れるように」ーーそんな働き方を、一緒に目指していきましょう!
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